[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)が29日発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.3%増加した。欧州の他地域で景気が低迷する中でスイス経済の底堅さが示された。
ロイター調査の予想の0.1%を上回り、第3・四半期の0.3%と同水準だった。GDPはスポーツイベントの影響を除いている。
2023年通年の成長率は1.3%だった。22年の2.5%、長期平均の1.8%を下回った。
SECOは「成長率の鈍化は新型コロナウイルス危機後の正常化プロセスに関連している」と分析した。「厳しい国際環境も経済発展の重荷となった」と指摘した。
観光業の回復が宿泊・食品部門の改善につながった。水力発電所の発電量増加でエネルギー部門も好調だった。
製造業は不振が続き、輸出が減少した化学・製薬業が振るわなかった。