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銀行・信金の貸出平残、2月は+3.0% 高水準の残高続く=日銀

発行済 2024-03-08 09:54
更新済 2024-03-08 10:00

Takahiko Wada

[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日に発表した2月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比3.0%増の616兆9459億円だった。前年比伸び率、残高ともに前月をわずかに下回ったが、残高は引き続き高水準。不動産やM&A(企業の合併・買収)関連、経済活動の再開に伴う資金需要がみられている。

貸出平残は、統計の公表を始めた2000年1月以降の最高を1月に更新していた。業態別にみると、都銀等が3.8%増の248兆4490億円。残高は前月を小幅に下回った。地銀・第二地銀は3.1%増の291兆2097億円で、残高は1991年7月以降の最高を更新した。信金は0.5%増だった。

日銀の担当者によると、大手行・地銀ともに原材料コスト上昇に伴う資金需要は後退している。一方、能登半島地震の貸出残高などへの大きな影響はみられていないが「復興・復旧に向けた企業の資金需要が今後、本格化していく可能性があり、その動向はよくみていきたい」としている。

預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比1.9%増の1033兆0732億円となった。伸び率は前月の2.0%を小幅に下回った。

(和田崇彦)

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