[東京 11日 ロイター] - 内閣府が11日公表した2023年10─12月期実質国内総生産(GDP)2次速報は前期比0.1%増となり、1次速報の同0.1%減から一転プラスに転換した。年率では1次速報のマイナス0.4%からプラス0.4%に上方修正された。
法人企業統計で設備投資が上方修正されたのが主な要因。2次速報の設備投資は前期比プラス2.0%と、1次速報の同マイナス0.1%から改善した。
情報通信、運輸、郵便などの設備投資が1次速報段階での試算値よりも上振れた。
1次速報段階のマイナス成長が2次速報でプラスに転じるのは2015年7-9月期以来。
<個人消費、水産加工食品や家電で下方修正>
一方10-12月期の個人消費は1次速報の前期比マイナス0.2%からマイナス0.3%に下方修正された。水産加工食品や家電販売などが主な下押し要因。
民間在庫変動の寄与度も1次速報のマイナス0.0%からマイナス0.1%に下方修正された。その他輸送機械や船舶、生産用機械の仕掛品減少が下押しした。
輸出入は1次速報と変わらずだった。
2023年暦年の実質成長率は1次速報と横ばいの1.9%増となった。
(竹本能文)