[ワシントン 9日 ロイター] - 米中小企業の業界団体、全米独立事業者協会(NFIB)が9日発表した3月の中小企業楽観度指数は、前月から0.9ポイント低下して88.5となった。インフレ懸念が高まる中、2012年12月以来の低水準となった。
指数は27カ月連続で50年平均の98を下回った。
インフレが経営上最も深刻な問題だと回答した企業は25%で、2月から2%ポイント上昇した。販売価格を引き上げたと回答した企業の割合も7%ポイント上昇した。
金融、小売、建設、卸売、運輸セクターで値上げが目立った。労働市場で需給が緩みつつあるにもかかわらず、給与を引き上げる企業の割合は増加した。
NFIBは先週、3月の中小企業の採用計画が20年5月以降で最も低調だったと発表した。ただ、運輸や建設、サービス部門の中小企業は深刻な人材不足に直面している。
5日発表の3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。失業率は2月の3.9%から3.8%に低下した。