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欧米為替見通し:ユーロは3月緩和が意識され、対円では13年6月以来の円高水準に

発行済 2016-02-19 17:44
更新済 2016-02-19 18:00
欧米為替見通し:ユーロは3月緩和が意識され、対円では13年6月以来の円高水準に
今日の海外市場では、ユーロが対円、対ドルともにさえない展開となりそうだ。
欧州中央銀行(ECB)は18日、1月開催の理事会議事要旨を公表した。
次回会合で現行の緩和策を再検証する必要があるとの方針を全会一致で決定。
主なリスクは下方リスクで、リスクが具体化する前にリスクを考慮し予防的な措置が好ましいとの考えでまとまったもよう。
議事録のなかで、3月の追加緩和に関し、ドラギECB総裁がメンバー多数の支持を得たことが証明されている。
ECBの議事要旨公表を控えた16日、ドラギ総裁は欧州連合(EU)議会証言において、インフレや成長を押し上げるため更なる行動も辞さない構えを示したことで市場の追加緩和期待は強まりつつある。
そのようななか、タイミングよくOECD(経済協力開発機構)が主要先進7か国の成長見通しを従来の2.3%から2%成長へ下方修正した。
ユーロ圏は1.4%と昨年11月時点の1.8%から下方修正。
さらに世界の成長見通しは実質的には横ばいと警告。
先進国に対して、速やかに協調し強い行動をとるよう促している。
市場では高い確率でECBが次回3月の理事会で追加の金融緩和を実施すると見ている。
日本は先月マイナス金利を導入したばかりだが、ECBはマイナス金利では日本の一歩先を進んでいる。
昨年12月に利上げしたドルはともかく、同じ緩和通貨である円に対してもユーロは売られやすいと言えよう。
東京時間のユーロ・円は、2月11日につけた足元の安値125.78円を下抜ける場面が見られた。
13年6月以来の円高水準となっていることから、目先の下値メドが無くなった状況下、下に走りやすいとの見方もできる。
【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.8%、12月:-1.0%) ・18:30 英・1月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:-123億ポンド、12月:+75億ポンド) ・22:30 米・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、12月:+0.7%) ・22:30 カナダ・1月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、12月:+1.6%) ・22:30 カナダ・12月小売売上高(前月比予想:-0.9%、11月:+1.7%) ・22:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済見通し) ・EU首脳会議(最終日)

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