最新のS&Pグローバル・カナダ製造業購買担当者景気指数（PMI）によると、カナダの製造業活動は6月も14ヵ月連続で縮小を続けた。同指数は季節調整済みで49.3と、5月と同水準で安定しており、同部門の課題が継続していることを示している。
このPMIデータは、昨年以来、成長と縮小を分ける50.0の基準値を下回っており、2010年10月の指数開始以来、最も長い縮小期間となった。製造業では新規受注が減少し、雇用も1月以来初めて減少した。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクス・ディレクターは、カナダの製造業経済は低迷しており、パネリストは市場の需要が弱く、売上高も予想を下回っていると述べた。このため、製造工場では過剰在庫が積み上がっている。
全体的な低迷にもかかわらず、コスト圧力はやや緩和された。投入価格指数は53.6と、5月の53.8から低下し、1月以来の低水準となった。コスト上昇のペースは緩やかで、料金も小幅な上昇にとどまった。
それでも、需要の低迷と競争市場の結果、価格決定力は限定的と見られた。メーカー各社は、多くの顧客にとって価格が依然として高すぎることを指摘し、将来への自信の低下につながった。将来の生産高を示す指標は、5月の62.1から60.1に低下し、これまでのところ今年最低の水準となった。
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