衛星画像に基づく戦略国際問題研究所（CSIS）の報告書によると、キューバに新たなレーダー施設が建設中で、米国のグアンタナモ湾海軍基地を監視できる可能性があるという。
月曜日に公開されたCSISの報告書によると、2021年から開発が進められているレーダーサイトは、サンティアゴ・デ・クーバの東、エル・サラオの近くに位置している。この開発は、キューバの監視能力強化の一環であり、しばしば中国の利益と関連している。
キューバのカルロス・フェルナンデス・デ・コシオ外務副大臣は、中国軍のキューバへの関与という主張に反論した。彼はウォール・ストリート・ジャーナル紙を、検証可能な情報源も証拠もない脅迫キャンペーンだと批判した。
CSISの報告書は、レーダーが3,452マイルから9,206マイルの範囲内の空と海の活動を監視する能力を持つことから、中国にとって重要な情報ツールとして機能する可能性があることを示唆している。特にグアンタナモ湾海軍基地は、キューバ第2の都市サンティアゴから東にわずか45マイルしか離れていない。
シンクタンクは、このようなアンテナ・アレイは冷戦時代には目立っていたが、アメリカとロシアはそのほとんどを廃止し、より先進的なシステムに移行していると指摘した。しかし、中国は南シナ海を含め、新しいアンテナアレイを積極的に建設しているようだ。
2023年、バイデン政権高官は、北京は長年キューバからスパイ活動を行っており、2019年からキューバでの情報収集活動を強化し始めたと主張した。北京もハバナもこの疑惑を否定している。
米国務省はヴェダント・パテル報道官を通じて、具体的な内容は明らかにされなかったものの、米国がキューバにおける中国の活動を監視していることを認めた。ホワイトハウスの国家安全保障会議と米国防総省はこの問題についてコメントしていない。
ワシントンの中国大使館は、劉鵬玉報道官を通じて、キューバからのスパイ行為や監視行為に対する非難は根拠のない中傷であるとのレッテルを貼った。
さらに、CSISの報告書は、キューバ最大のベジュカルにある活発な信号諜報サイトが、中国の諜報活動と関連していることを強調し、過去10年間にかなりのアップグレードが行われたことを明らかにした。
報告書はまた、キューバにある特定のレーダーシステムが、ケープカナベラルやNASAのケネディ宇宙センターからのロケット打ち上げを監視できる可能性があることを指摘した。
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