米連邦準備制度理事会（FRB）当局者は、最近のデータがインフレ率の後退を示し、中央銀行の目標に近づいていることから、利下げに近づいている可能性がある。労働省労働統計局によると、インフレの主要指標である消費者物価指数は、停滞した5月に続き、6月も0.1％低下した。この結果、年間上昇率は3％まで低下し、過去12ヵ月で最も低い前年比上昇率となった。
市場の反応は即座に表れ、トレーダーは9月の利下げの可能性を約85％と予想した。12月の2回目の利下げへの期待も高まっている。年内に3回目の利下げが実施される確率は依然として50％を下回っているものの、今回の報告を受けて上昇した。
米連邦公開市場委員会（FOMC）は7月末に開催される予定だが、トレーダーは今回の会合で利下げが実施される可能性は10％未満と見ている。ジェローム・パウエルFRB議長は2日の証言で、現在のインフレ・データはまだ即時利下げの必要性を確信させるものではないと表明した。しかしパウエル議長は、FRBが必要であればいつでも行動を起こす用意があることを確認した。
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