スペインのカルロス・ケルポ経済相は、同国の経済成長見通しを上方修正することを発表した。2024年のスペイン経済成長率は2.4％となり、従来目標の2％成長から上方修正された。2025年の成長率予測も、従来の1.9%から2.2%に引き上げられた。
日曜日に発表されたエル・パイス紙とのインタビューでのクエルポ大臣の発言によると、この修正予想は今年前半の堅調な経済パフォーマンスに起因する。同大臣は、楽観的な見通しの根拠として、失業率、投資、観光データなどの好調な業績指標を強調した。
このポジティブな傾向により、スペイン経済は第1四半期に0.8％の成長率を記録し、主要なEU諸国を上回った。この力強い成長は、ユーロ圏第4位の経済の回復力と強さを示している。
さらに、経済状況の改善は財政赤字の削減に寄与すると予想され、今年はGDP比3％まで減少すると予測されている。財政赤字の削減傾向は来年も続くと予想され、2027年までに債務残高対GDP比を100％以下に引き下げる一助となるだろう。
経済相は先月、2024年の成長率目標を「2.5％近く」に引き上げる可能性を示唆していたが、これは現在の調整と一致する。今回の修正は、より広範な世界経済情勢のなかでのスペイン経済の回復と安定を示すものである。
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