香港経済は第2四半期に前年同期比3.3％増となり、回復の兆しを見せた。この実績は、2.7％と報告された第1四半期の成長率を上回るものである。政府は経済見通しを引き続き楽観視しており、今年いっぱいは成長が続くと予想している。
政府エコノミストのアドルフ・レオンは、明るい兆しを強調しながらも、地政学的緊張や世界経済・金利見通しが不確実性をもたらす可能性に注意を促した。同氏は、貿易摩擦がリスクとなる可能性はあるものの、安定した外需を前提に、財の輸出はプラス基調を維持する可能性が高いと指摘した。
四半期ベースでは、4-6月期の経済成長率は0.4％で、1-3月期の2.3％から減速した。この減速にもかかわらず、政府は2024年通年の経済成長率予測を維持し、2.5％から3.5％と予測している。
金融の中心地は、3年にわたるCOVID-19による封鎖の影響からの回復に努めている。観光客数は増加傾向にあるが、観光客の消費額は減少している。さらに、ショッピングやエンターテインメントを低価格で楽しむために中国本土へ旅行する香港市民が増加していることも、回復への課題となっている。
香港経済を活性化させるため、より多くの中国の都市が、その居住者がツアーで香港を訪れるのではなく、個人で香港を訪れることを許可するプログラムに加わっている。この制度は現在59都市を網羅している。
香港政府観光局によると、今年最初の7ヶ月間の観光客数は前年比52％増の約2,500万人と大幅に増加した。このうち中国本土からの観光客は1,930万人で、前年比47％増を記録した。
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