最近の企業調査によると、ロシアの製造業はこの8月、過去1年間で最も低い伸びを記録した。S&Pグローバル購買担当者景気指数（PMI）は、7月の53.6から8月には52.1に低下した。この落ち込みにもかかわらず、指数は活動の拡大を示す50を上回っている。
S&Pグローバルは、生産高、新規受注、雇用の伸び率の減速を指摘した。ウクライナ紛争の勃発以来、同国は軍事機器や兵器の生産に積極的に投資しており、これが同部門を後押ししている。この投資は、モスクワと距離を置く国が出てきても、製造業を維持するのに役立っている。
8月の新規輸出受注は、7月の減少から一転して回復した。堅調な顧客需要により生産水準は引き続き上昇したが、伸び率がこれほど鈍化したのは1年ぶりのことだった。新規受注の伸びも小幅で、2022年10月以来の低水準となった。
同部門の雇用は過去7ヵ月で最も遅いペースで拡大した。企業の雇用は増加したものの、受注残は物流上の課題により若干増加した。
製造業者の自信は、投資計画、新製品の導入、新規顧客獲得の可能性などに支えられた楽観的な見方により、減少幅を拡大した。
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