1331GMT 26日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5856.58(‐73.15) 5929.73
クセトラDAX 7252.68(‐96.77) 7349.45
金 現物午後値決め 1625.00 1612.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.345 (+0.030) 1.000(1.097)
独連邦債2年物 1.271(1.336)
独連邦債10年物(9月限) 129.25 (+0.91) 2.661(2.739)
独連邦債30年物 3.394(3.478)
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<為替> ドルが対スイスフランで過去最安値から値を戻したほか、対ユーロでも3週
間ぶり安値から回復した。米政府の債務上限引き上げ交渉に関する目新しいニュースがみ
られないなか、投資家がドルのショートを巻き戻した。
ただ、市場関係者の間では、米議会で協議中の赤字削減案に盛り込まれている策減額は、
米格下げの回避に必要な水準に満たないとみられており、アナリストは、債務上限引き
上げ交渉の行方に関わらず、ドルの上昇は長続きしないとみている。
円も上昇。日本当局が円高抑制に向けて市場介入を実施する可能性があるとの懸念が強
まっている。ドル/円
や戻し、0.1%安の77.80円で推移している。
<株式> ロンドン株式市場は反落して引けた。米債務上限引き上げ交渉で与野党の溝
が埋まらず、合意に至らないのではないかとの懸念が広がるなか、金融株を中心に売りが
出た。
薄商いで、米債務上限引き上げ協議がこう着状態となるなか、ファンドマネジャーの間
で株式離れが広がった。
ユーロ圏債務危機へのエクスポージャーが大きいとみられる銀行株<.FTNMX8350>や保険
株<.SXIP>の下げが目立った。
ゴールドマン・サックスは、債務問題に圧迫されるとの理由から、欧州銀行セクターの
投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。
スペインの銀行、サンタンデール
表した上半期の業績が失望を誘い、3%超下落した。
ロイズ
ブ・スコットランド(RBS)
ソフトウエアのオートノミー
想を上回り、第4・四半期の利益が現時点の予想を上回るとの強気な見通しを示した。
欧州株式市場は続落して終了した。米政府債務上限引き上げ交渉の行き詰まりから、同
国のデフォルト(債務不履行)や格下げに対する懸念が広がり銀行株が売られた。ユーロ
圏債務危機の波及懸念も相場を圧迫した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.24ポイント(1.11%)
安の1088.73。終値としては1週間ぶりの安値となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は45.94ポイント(1.68%)安
の2693.71。
スペインの銀行、サンタンデール
3.2%値下がりした。
イタリアの銀行も売られ、インテサ・サンパオロ
ゴールドマン・サックスが欧州銀行に対する投資判断を「ニュートラル」に引き下げた
ことも、銀行セクターへの懸念の拡大につながった。
投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は
8.3%上昇し、投資家の間でリスク選好が後退していることを示している。
このほか、値下がりが目立ったのはフランスの自動車メーカー、PSAプジョー・シト
ロエン
影響が懸念されると発表したことが嫌気され7.6%値下がりした。
<ユーロ圏債券> 質への逃避から独連邦債に買いが入った。ギリシャ支援をめぐる懸
念や米国のデフォルト(債務不履行)リスクの高まりを受け、独連邦債の価格はギリシャ
第2次支援でユーロ圏首脳が合意する以前の水準まで再び上昇した。
ギリシャ支援策の実施をめぐっては、同国とドイツから立場の相違を示唆する発言が出
たことを受けて不安が高まった。
加えて、米国がデフォルトや格下げのリスクに直面する中、市場の警戒感は強く、独連
邦債先物
米国債の対独連邦債利回り格差は32ベーシスポイント(bp)に拡大し、2月以来の
高水準となった。
10年物イタリア国債
入札をにらみ、価格下落を見込んだ取引が見られた。
スペイン国債も圧力にさらされ、10年物
辺で推移している。
アナリストは市場のこうした動きについて、ギリシャ支援と危機の波及阻止を狙った前
週の合意をめぐり懸念があることを浮き彫りにしていると指摘した。
米債務上限引き上げをめぐる協議の難航が続く中、投資家は一時的なデフォルトという
シナリオや長期的な格下げの可能性に備え始めている。
市場筋は、米国債保有者の間で独連邦債に乗り換える大きな動きは見られないものの、
協議の行方をめぐる不透明感が独連邦債を支援しているとの見方を示した。
[東京 28日 ロイター]