[カブール 5日 ロイター] - アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは、早ければ来月にもアフガン政府に和平提案書を提出する計画だ。タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官が5日、ロイターに明らかにした。
米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍がアフガンの主要拠点から撤収する中、タリバンは支配地域を拡大しているものの、幹部らは先週、カタールの首都ドーハでアフガン政府の特使と長年停滞していた和平協議を再開した。
同報道官は「和平協議は今後数日のうちに加速し、重要な段階に入ることが見込まれており、和平計画が焦点になるだろう」と指摘。
「双方が和平案を文書化して共有する段階に到達するには、おそらく1カ月はかかる」と述べ、協議が重要な局面を迎えていることを明らかにした。
また「われわれは戦場で優位に立っているが、協議や対話に対して非常に真剣だ」と語った。
アフガンと国境を接するタジキスタンの国境警備当局によると、タリバンの攻勢を受けてアフガン治安部隊の1000人以上が4日、タジキスタンに越境した。
アフガン平和省のナジャ・アンワリ報道官は、協議が再開されたことを確認した。「タリバンが1カ月のうちに和平提案書を提出すると予想するのは難しいが、前向きに考えよう。彼らが何を望んでいるのか理解できるよう、(和平案が)提出されることを期待している」と述べた。