[東京 3日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 123.42/44 1.0586/90 130.66/70 午前9時現在 123.23/25 1.0609/13 130.74/78 NY午後5時 123.18/22 1.0614/19 130.78/82 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅ドル高/円安の1 23円前半。欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見を控え、調整的なユーロ 売りが流入し、ユーロ/ドルが小幅安、ドル/円が小幅高となっている。
ユーロ/ドルは朝方からじり安で推移し、午前11時過ぎに1.06ドルを割り込ん だ。一方、ドル/円は123円前半で強含んだが、ユーロ安/ドル高の波及効果としての 小幅高だった。
今晩のECB理事会では、追加緩和が決定されることは織り込み済みで、市場の関心 はサプライズがあるかどうかに集まっている。「事前報道以上の刺激的な内容があればユ ーロ/ドルでのユーロ売り/ドル買いとなり、それが波及してドル/円は124円の方向 に上がるだろう」(金融機関)との声が出ていた。 予想の範囲内に収まり、材料出尽くしとなれば、ユーロは買い戻される公算が大きい 位が「ショートカバーで、1.08ドル付近まで持ち上げられた場合には、ファンド勢の 間でニュー・ショート(新規のユーロ売り持ち)が誘発される確率が高く、一本調子のユ ーロ高はなさそうだ」(証券会社)という。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は2日、米国経済は十分な回復を見せて いるとの認識を示し、今月の利上げ開始が現実味を帯びたが、市場では米利上げの最後の ハードルとなる11月の米雇用統計(4日発表予定)に対する不安がくすぶっている。 「10月分はアノマリーで非常に良く出たが、11月分はその反動で弱い数字になる のではないか」(国内エコノミスト)との見方も出ている。
前日発表されたADP全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比2 1万7000人増となり、市場予想の19万人増を上回った。ただ、ADP雇用報告と米 労働省の雇用統計の相関の低さを指摘する声もある。
10月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が27万1000人増となり、市場予 想の18万人増を大きく上回った。
(為替マーケットチーム)