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欧州市場サマリー(27日)

発行済 2011-09-28 03:56

             1415GMT  26日終盤

ユーロ/ドル    1.3633 1.3538

ドル/円    76.580 76.340

ユーロ/円 104.40 103.36

            27日終値    前営業日終値

株 FT100 5294.05(+204.68) 5089.37

  クセトラDAX   5628.44(+282.88) 5345.56

金 現物午後値決め 1659.00       1598.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.825 (‐0.085)  0.245(0.226)

独連邦債2年物 0.543(0.451)

独連邦債10年物(12月限) 135.72 (‐1.55) 1.960(1.815)

独連邦債30年物   2.718(2.556)

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 <為替> ユーロが対ドルで上昇。3営業日連続の値上がりとなっている。

 ユーロ圏当局が欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能を強化させるとの期待

でユーロが買われる展開となっている。ただ、ユーロの上昇は長続きしないとの見方も出

ている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/ドルは0.7%高の1.36405ドル

で推移している。

 ドル/円は0.2%高の76.530円。

 

 <株式> ロンドン株式市場は大幅続伸。欧州の首脳陣がユーロ圏の債務危機緩和に向

けて対策を打ち出すとの期待感が広がり、商品(コモディティ)株と銀行株を中心に上昇

した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は1日の上昇幅としては2010年5月以来の大き

さとなった。 

 銀行株<.FTNMX8350>は前日に引き続き好調だった。ロイヤル・バンク・オブ・スコット

ランド(RBS)は7.1%、バークレイズは5.6%それぞれ上伸し

た。

 前日、大きく値下がりした鉱山株<.FTNMX1770>の上昇が目立った。銅先物が前

日つけた1年2カ月ぶりの安値から値を戻したことを受け、アントファガスタ

10.7%と急伸した。 

 このところ大きく売られていた金価格も上昇。これを受けてフレスニロ

は10.3%と大きく値上がりした。シティグループが同社の投資判断を「ホールド」に

引き上げたことも好感された。

 FT100種総合指数の構成銘柄で値上がり1位はベダンタ・リソーシズ

11.8%上昇。

 ケアン・エナジーは5.2%高。原油先物が4%強値上がりしたことに

追随して、他のエネルギー株<.FTNMX0530>も上昇。BPは5.2%、BGグループ

は6.7%それぞれ上伸して引けた。 

 

 欧州株式市場は急伸して引けた。ユーロ圏の債務危機緩和に向け、当局が一致して対策

を講じるとの期待感が高まった。

 ただ、対策の具体的な内容は明らかでなく、実施をめぐる懸念も存在することから、株

高は限定的との見方も出ている。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は40.80ポイント(4.55%)

高の938.38。値上がりは3営業日連続。1日の上昇幅としては2010年5月以来

の大きさとなった。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は110.68ポイント(5.31%)

高の2194.03。

 投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は

7.6%低下した。

 この日、値上がりが目立ったのは銀行株でSTOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は

6.8%上昇。値上がりは3営業日連続となったものの、年初来では30.4%低下して

いる。

 ギリシャとイタリアに多くのエクスポージャーを抱える仏銀が上伸し、BNPパリバ

は16.8%、ソシエテ・ジェネラルは14.2%急上昇した。 

 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のレバレッジ活用を当局者が用意していると

の期待感が、この日の相場を支援した。

 ラスボーン・ブラザーズのファンドマネージャー、デビッド・クームズ氏は「政治家が

問題を真剣に検討し始めたことを受けて株価が上昇している」としながらも、「しかし計

画はまだ合意に至っておらず、個人的には実現可能なのか確信が持てていないため、今回

の報道を受けてポジションを増やすことはしない。この件については不透明感が根強く、

いつかの時点でそれが相場に反映されるだろう」との見方を示した。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が大幅続落。ユーロ圏当局者が債務危機への対応で断固と

した措置を用意しつつあるとの観測が広がっている。

 ただ、現段階で具体案の検討などは行われておらず、状況が変化するリスクは依然とし

て強い。

 独連邦債10年物利回りは11.6ベーシスポイント(bp)上昇し

1.944%。トレーダーの間では、利回りが心理的に重要とされる2%に近づけば、勢

いのある買いが戻ってくるとの見方が出ている。

 独連邦債は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡大計画が検討されていると

の観測から、前日も大きく下落していた。

 DZ銀行のアナリスト、Christian Reicherter氏は「現在市場には、EFSFの拡大観

測から楽観的な見方が出ているが、やや行き過ぎの感がある」と指摘した。

 欧州中央銀行(ECB)が1年物資金供給オペやカバードボンド買い入れを再開する可

能性があるとの観測も、資金がリスク資産に向かう動きを後押しした。

 この日、欧州株価は大きく上昇した。 

 スペインのサルガド経済・財務相がEFSFの規模を2兆ユーロに拡充する計画は検討

されていないと述べたほか、欧州委員会はEFSFのレバレッジ活用に関して欧州連合

(EU)は正式な協議を開始していないと表明した。EFSFへの変更は各国の承認とい

う長い過程を経なければならないこともあり、市場関係者の間では、安全資産とされる独

連邦債への投資意欲が戻ってくる可能性があるとの声が聞かれる。 

 リスク選好が戻るなか、イタリア、スペイン国債が独連邦債をアウトパフォームし、独

連邦債との利回り格差が5営業日連続で縮小した。

 10年物イタリア国債と独連邦債の利回り格差は17bp縮小し366

bpとなった。同スペイン国債の利回り格差も22bp縮小し313bp

となった。

 この日実施された3カ月・6カ月・2年物のイタリア国債入札は目標額を調達したもの

の、利回りは高水準となった。とりわけ、2年債利回りは2008年7月以来の高い水準

となった。

 

                           [東京 28日 ロイター]

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