(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 11190.69(+146.83)
前営業日終値 11043.86(+272.38)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2546.83(+30.14)
前営業日終値 2516.69(+33.46)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1175.38(+12.43)
前営業日終値 1162.95(+26.52)
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[ニューヨーク 27日 ロイター] 27日の米国株式市場は3日続伸。ユーロ圏当
局者による欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡充に向けた動きを受けて、市場
に楽観的な見方が広がった。
ただ、ギリシャへの次回融資の条件をめぐり、ユーロ圏諸国の間に見解の相違が出始め
ていることを伝えるフィナンシャル・タイムズ(FT)紙の報道を嫌気し、相場はこの日
の高値から押し戻された。
ドイツやフランス政府のアドバイザーを務めるエコノミストのグループは、27日付の
フィナンシャル・タイムズ紙ドイツ版に寄稿し、ギリシャに債務の50%削減を認めると
同時に、ギリシャ国債を大量に保有している銀行に対する支援策を拡大すべきとの考えを
示した。
欧州当局者は、EFSFの支援能力の最大化と欧州の資本増強に向けて様々な策を検討
しているが、合意成立に至るまでにはかなりの政治的ハードルが残っている。
市場関係者は、メディア報道に反応し、危機解決に向けた政府の姿勢を見極めようとし
ており、今後も、マーケットのボラティリティは高い状態が続く可能性がある。
株価は、四半期末を控えたポートフォリオの調整にも支援された。第3・四半期は米国
債が株式を大幅にアウトパフォームしているが、最近の株価上昇はこの傾向を一部弱める
可能性がある。
タクティカル・アロケーション・グループの最高投資責任者(CIO)、ポール・サイ
モン氏は「四半期末を控えた動きは全て、最近の株価動向を増幅させている」と指摘。そ
のうえで「最近の値動きにあまり高い信頼性はないとみている」と述べた。
ダウ工業株30種<.DJI>は146.83ドル(1.33%)高の1万1190.69ド
ル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は30.14ポイント(1.20%)高の2546.83。
S&P総合500種<.SPX>は12.43ポイント(1.07%)高の1175.38。
著名投資家のカール・アイカーン氏が出資したとのうわさで、リサーチ・イン・モーシ
ョン(RIM)
第4・四半期決算で利益が予想を上回ったハイテク・サービスのアクセンチュア
は3.3%高で引けた後、取引終了後の時間外取引で3.5%まで上昇した。
騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が5対1。ナスダックは約73%が上昇した。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約
90億4000万株と、昨年の1日平均の84億7000万株を上回った。