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東京外為市場・午後3時=ドル118円前半で伸び悩み、ユーロ/円頭打ちで

発行済 2015-01-27 15:36
© Reuters.  東京外為市場・午後3時=ドル118円前半で伸び悩み、ユーロ/円頭打ちで
EUR/JPY
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[東京 27日 ロイター] -              ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時   118.25/27 1.1237/41 132.89/93   正午現在   118.26/28 1.1240/44 132.93/97   午前9時現在 118.52/54 1.1248/52 133.32/36   NY午後5時 118.45/47 1.1236/38 133.10/14 

午後3時のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の1 18円前半だった。このところ上昇のけん引役となってきたユーロ/円の上値が頭打ちと なったことで、株高にも関わらず、ドル/円は伸び悩んだ。

ドル/円はニューヨーク終盤とほぼ同水準の118円半ばで東京市場での取引を開始 し、一時118.66円まで上昇した。ただ、日経平均が前日比で300円近く値を上げ たにも関わらず、118円後半では上値の重さが意識された。午後3時までに118.1 2円付近まで下落した。

前日のドル/円反発局面では、ユーロ/円でのユーロ買い/円売りが波及した格好と なったが、「ユーロがそろそろ頭打ちで、ユーロ/円の上昇余地が限られるため、ドル/ 円の上値も限られる」(外為アナリスト)という。

アベノミクスや日銀緩和による円の先安観がドル/円を支える「ジャパン・トレード 」から、欧州中央銀行(ECB)の緩和策を受けたユーロ安の面が意識される「ドラギ・ トレード」の様相が強まっているとの指摘も出ていた。

ユーロ/円は午前の高値133.44円をつけた後は上昇力が続かず、午後3時まで に一時132.78円まで下落した。

取引は活発でなく、明日に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちの姿勢も出 始めていたようだ。きょうの海外時間には、米耐久財受注やS&Pケース・シラー米住宅 価格指数、米総合PMI速報値、米新築住宅販売件数などの指標発表が予定されるが「F OMCの結果発表が近いだけに、よほどのサプライズがなければ相場の反応は限定的では ないか」(国内金融機関)との見方が出ていた。

一方、甘利明経済再生担当相は同日、日銀の物価目標は具体的にいつまでという厳格 な期限を政府も日銀もコミットしているわけではないと述べ、足元の原油安を踏まえ目標 達成は日銀がメドとしている2年の中心線より余裕をとってもいい、との認識を示した。 為替市場の反応は限定的だった。

<ユーロの高ボラティリティに投機筋が疲労>

ユーロは1.12ドル前半から半ばでの小幅な値動きとなった。

ユーロは前日、東京時間の朝方に一時1.1098ドルまで下落し11年4カ月ぶり 安値を付けた。しかし、その後の海外市場では1.1295ドルまで買い戻され、約20 0ポイントの急反発となった。急反発の原動力は、「最近作られたユーロ・ショートの巻 き戻し」(外銀)だという。

前日のユーロ・ショートの巻き戻しで「ユーロはECBのQEで急落した分の約半分 を取り戻した。ただ、(ファンド勢の間では)疲労が蓄積していて、きょうぐらいは休み たい」(アジア系ファンド)との声もあがっていた。

市場関係者によれば、一部の投機筋は1.15ドル台で新規のユーロ・ロングを構築 していた。ただ、その後、ECBの量的緩和が予想を上回る規模となったことでロングの 投げが出たうえ、改めてユーロを売り直す動きが市場に広がり、ユーロは下げ幅を拡大し た。

  ユーロの先行きについて、野村証券、チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は「 ECBの緩和は量的に市場予想を上回るもので、かつ、オープンエンドだったので、リス クオンに貢献するだろう」とし、一段のユーロ売り/ドル買いのインセンティブになると の見方を示した。

<米財務相「強いドルは米国に有益」>

  ルー米財務長官は、26日日本時間午後9時40分ごろに、強いドルは米国に有益で あり、ドル高は強い米経済を反映していると述べた。この発言後の1時間ドルは118. 16円付近から118.49円まで上昇したが、その後、再び118.13円付近まで下 落した。

<ルーブル急落、S&Pがロシア国債をジャンク級に格下げ> 

ロシア・ルーブルは未明の取引で一時68.95ルーブル付近まで気配値が下落し、 昨年12月17日以来の低水準となった。 ルーブル下落のきっかけは、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日、 ロシアのソブリン格付けを「BBBマイナス」から、投機的等級となる「BBプラス」に 引き下げたこと。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」。 S&Pは昨年12月、1月半ばにもロシアを投資適格級から外す可能性を示していた 。ロシア格付けが投機的等級とされるのは約10年ぶり。

マークイットによると、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でロシア の5年物CDSが591ベーシスポイント(bp)と、前営業日の552bpから拡大し た。

(平田紀之)

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