日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 9868.07 +51.98 終値 9850 +40
寄り付き 9878.69 寄り付き 9880
安値/高値 9849.64─9900.57 安値/高値 9840─9900
出来高(万株) 167531 出来高(単位) 23326
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[東京 1日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は4日続伸した。良好な米経済指
標やギリシャ議会による中期財政計画の関連法案の可決を好感した30日の米株高を背景
に序盤は買いが先行した。アジア勢のバスケット買いも観測され、主力株中心に物色され
たという。短期的な過熱感や週末要因から戻り売りや手じまい売りに上値を押さえられた
が、日経平均は引け値で200日移動平均線(9863円11銭=30日)を上回った。
東証1部騰落数は値上がり884銘柄に対し値下がり615銘柄、変わらずが174銘
柄。東証1部の売買代金は1兆1698億円。
30日の米国株式相場は良好な米経済指標や、ギリシャ議会が中期財政計画の関連法案
を可決したことを好感し4日続伸。米景気減速に対する警戒感やギリシャ債務問題に対す
る懸念がやや後退しリスク回避姿勢が和らいだことを背景に、序盤の東京市場も買いが先
行した。主力株中心にアジア勢のバスケット買いも観測され、日経平均は5月11日以来
となる9900円台を回復する場面があった。
ただ朝方の買い一巡後は上値の重い展開が続いた。直近の急ピッチな上昇を受けて「短
期的な過熱感が強いことや週末要因で手じまい売りが優勢になっている」(準大手証券ト
レーダー)という。「今晩の米6月ISM製造業指数が予想以上に悪化した場合は反動安
も予想される」(大手証券)との見方から様子見ムードも広がりやすかった。
一方、金融株や輸出株など主力銘柄が値を保ち、指数上昇を支えた。市場では「今晩に
米6月ISM製造業指数の発表を控えるうえ週末要因もあり軟化しやすいが、日経平均は
戻り売りをこなしながら200日移動平均線を維持しており、想定以上にしっかりとした
値動き」(準大手証券)との声が聞かれた。
個別銘柄ではHOYA<7741.T>が後場に入り急騰した。複数の関係者によると、リコー
<7752.T>が、「ペンタックス」ブランドで展開するHOYAのカメラ事業を買収すること
がわかった。両社が1日にも発表する。報道を受けリコーもいったん買われたが、その後
は売られた。
またファナック<6954.T>が急反発し5月2日の年初来高値1万3560円を更新。6月
30日に発表された有価証券報告書で好調な受注高が示されたことが買い材料との見方が
あったほか、「指数に連動した買いが入っているほか、株価上昇に追随する動きも目立つ
」(米系証券トレーダー)との声が聞かれた。
(ロイターニュース 杉山容俊)