日経平均<.N225>
前場終値 9993.63 (‐12.27)
寄り付き 10019.94
安値/高値 9986.96─10026.18
出来高(万株) 79393
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[東京 21日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は小幅反落。21日の
ユーロ圏首脳会議を前に様子見の雰囲気が濃く、前日終値を挟んで推移した。前日の米株
式市場がやや軟調だったことから、東京市場は利益確定売りが出やすい展開。一方で、野
村証券の目標株価引き上げに伴って上昇したファーストリテイリング<9983.T>が、日経平
均の1つの下支え要因になっているという。銀行や証券など金融株は買われたが、輸出関
連株はまちまちの動き。
東証1部騰落数は、値上がり473銘柄に対し値下がり942銘柄、変わらずが225
銘柄だった。東証1部売買代金は4933億円。
ユーロ圏首脳会議では、ギリシャ債務問題での何らかの対応策が合意されるのではない
か、といった期待感も一部で浮上しているが、具体策が不明で、取引は手控えられやすい
という。市場では「日本は景気・企業業績ともに改善に向かっており、米国の経済指標も
五分五分のところまで持ち直しているが、ユーロ圏首脳会議を前に日経平均は1万円を挟
んだ動きとなりやすい」(大和住銀投信投資顧問・投資戦略部長の門司総一郎氏)との
指摘があった。
個別株では、ファーストリテイリングが年初来高値を更新。野村証券が目標株価を1万
4500円から1万5500円に引き上げたことが材料視された。市場では「ファースト
リテイリングの上昇が日経平均を下支えしている。ユーロ圏首脳会議への期待感などもあ
り金融セクターもしっかりしている」(マネックス証券・シニアマーケットアナリストの
金山敏之氏)との声が出ていた。
米航空機大手ボーイングと欧州大手エアバスへの航空機大量発注に伴い、大阪チタニウ
ムテクノロジーズ<5726.T>などチタン関連も引き続き上昇。
一方で、米半導体大手インテル
を上回ったが、時間外取引で軟調なことなどから、関連銘柄は鈍い動き。米シーゲート・
テクノロジー
ハードディスクドライブ(HDD)関連も下落している。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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