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UPDATE1: 東京株式市場・前場=3日続伸、国内勢による主力株の売り買いが交錯

発行済 2011-07-22 12:04
更新済 2011-07-22 12:04

日経平均<.N225>

前場終値 10096.56 (+86.17)

寄り付き 10096.89

安値/高値 10076.53─10113.83

出来高(万株) 84195

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 [東京 22日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は3日続伸した。前日

の米株反発を受け、買い先行。日経平均は一時1万0100円を回復した。モルガン・ス

タンレーの決算発表で損失が市場予想より小幅にとどまったことなどを背景に東京

市場でも金融株が買われた。海外勢の動きがあまり見られないなか、国内機関投資家など

による主力株の売り買いが交錯。外為市場で円高基調となっていることが上値を抑えた。

 

 東証1部騰落数は、値上がり922銘柄に対し値下がり493銘柄、変わらずが229

銘柄だった。東証1部売買代金は5185億円。

 21日の米国株式市場は、米連邦債務上限引き上げ問題で合意の兆しが見られることに

加え、ユーロ圏首脳が債務危機への具体的な対策を示したことを好感し、反発した。これ

を受け、東京市場も金融株を中心に主力株に買いが入った。日経平均の1万0100円回

復は7月11日以来。ただ、外為市場で円高基調が続いていることから、上昇は限定的だ

った。

 指数は前引けにかけても伸び悩んだ。欧米債務問題への不安感が後退する一方で、為替

が引き続き円高水準にあることが重しとなった。SMBC日興証券・国際市場分析部次長

の橘田憲和氏は「投資環境が改善する中で、業種別に見ると、ほぼ全面高」としながらも、

「力強くけん引するセクターが見当たらず、広く薄く上昇している」と指摘した。欧州

系証券のトレーダーによると、きょうは国内機関投資家による主力株の売り買いが交錯し

ているという。

 前日発表されたモルガン・スタンレーの第2・四半期決算は赤字となったものの、

市場予想より小幅な損失にとどまったことから、米国市場では同社株が11%高となり、

銀行株買いを支援した。

 東京市場でもこの流れを引き継ぎ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、

三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、野村ホールディングス<8604.T>、

MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>などが買われた。東証

1部の業種別指数は、金融株が上位3位までを占めた。

 他の個別銘柄ではトヨタ自動車<7203.T>が買い継続となった。2011年度の世界生産

台数が従来予想を約30万台上回る770万台前後になる見通しとの報道が手掛かり。

ただ、同社株は寄り付き直後に買いが優勢となり、前日比30円高の3340円に上昇し

たが、その後は伸び悩んでいる。欧州系証券の同トレーダーは「円高が上値を抑えている」

と指摘した。

 (ロイターニュース 吉池 威)

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