米国株式市場＝上昇、雇用統計消化し企業決算への期待高まる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ダウ工業株３０種（ドル）<.DJI>

　　　　　終値　　　　　　　　　10618.19（＋11.33）

　　　前営業日終値　　 　10606.86（＋33.18）

ナスダック総合<.IXIC>

　　　　　終値　　　　　　　　　2317.17（＋17.12）

　　　前営業日終値　　 　2300.05（‐ 1.04）

Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>

　　　　　終値　　　　　　　　　1144.98（＋3.29）

　　　前営業日終値　　 　1141.69（＋4.55）

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　［ニューヨーク　８日　ロイター］　８日の米株式相場は上昇。ダウ平均とＳ＆Ｐ

５００がそろって続伸し、１年３カ月ぶり高値を更新した。ナスダックも反発し１年４カ

月ぶりの高値をつけた。

　指数は日中おおむねマイナス圏で推移したものの、引けにかけて、この日の弱い雇用統

計は経済の安定した回復基調を妨げないとの見方が広がった。

　朝方発表された１２月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想外に前月比で８万

５０００人減少した。ただアナリストからは、月の減少幅がピーク時から大幅に縮小して

おり、経済の緩やかな回復と矛盾しないとの声が聞かれた。１１月の非農業部門雇用者数

が上方修正され増加に転じたこともこの見方を支援した。

　ダウ工業株３０種<.DJI>は１１．３３ドル（０．１１％）高の１０６１８．１９ドル。

週足では１．８％高。

　ナスダック総合指数<.IXIC>は１７．１２ポイント（０．７４％）高の２３１７．１７。

週足では２％高。

　Ｓ＆Ｐ総合５００種<.SPX>は３．２９ポイント（０．２９％）高の１１４４．９８。週

足では２．７％高。

　フェデレーテッド・インベスターズのマーケットストラテジスト、 リンダ・ドゥッセ

ル氏は「回復一辺倒に進むことを期待すべきではないと思われる。（雇用統計の）前月の

数字は上方修正された。今回の数字もおそらく、少なくとも一段と上向きの方向に修正さ

れるだろう」との見方を示した。

　貨物輸送大手ＵＰＳが第４・四半期の利益見通しを引き上げ、１８００人の人

員削減を発表したことも相場を支援した。同社株価は５％近く上昇した。企業業績への期

待が高まるなか、１１日のアルミ大手アルコアを皮切りに決算シーズンが始まる。

アルコアは２．５％上昇。

　ＵＰＳの利益見通しを引き上げをうけて宅配大手フェデックスが２．５％高。

ダウ運輸株指数<.DJT>は１．８％上昇した。

　ナスダックではバイオテクノロジー企業の上昇が目立った。ジェネリック（後発）医薬

品世界最大手のテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズが

４．４％高。２０１５年の売上目標を現行水準の２倍超に設定した。

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