[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した6月の企業在庫は前月比1.4%増となり、エコノミスト予想と一致した。小売業は販売の回復にもかかわらず在庫が大きく積み上がっている兆しが見られており、企業在庫は堅調に増加した。
5月は1.6%増だった。
企業在庫は国内総生産(GDP)の重要な構成要素となっている。6月の前年同月比は18.5%増えた。
小売在庫は前月比2.0%増え、先月発表の推計値と同じだった。5月は1.6%増えていた。
6月の自動車・同部品の在庫は3.3%増と、推計値は3.1%増を上回った。5月は2.4%増だった。
GDPの算出に使われる自動車を除く小売在庫は6月に1.5%増。推計値は1.6%増だった
2022年第1・四半期は個人消費が減速する中、企業在庫が大きく増えた。特に小売業の過剰在庫は企業の在庫補充意欲を減退させ、第2・四半期のGDPの重しとなった。
第2・四半期のGDPは年率換算で前期比0.9%減。第1・四半期は1.6%減っていた。
6月の卸売在庫は前月比1.8%、製造業在庫は0.4%それぞれ増えた。
企業売上高は1.3%増。5月は1.0%増だった。
6月の販売ペースに基づく在庫解消に必要な期間は1.30カ月で、5月と同じだった。