1.利回り曲線の逆転は景気後退のシグナルなのか?
今日の経済指標はなにもないが、一部利回り曲線が逆転したことで、政策金利に関して様々なことが議論されている。
短期債の利回りが長期債の利回りを上回った時、利回り曲線の逆転が起きる。
国債で逆イールドが発生すると、それは景気後退のサインと見られている。トレーダーは、これにより今後金利が下がっていくと推測する。
今日米5年債利回りは、米3年債利回りを下回った。これは2008年以来初めてである。
米5年債利回りは2.831%で、米3年債利回りは執筆時点で2.841%である。2年債と10年債の格差は、11年ぶりの水準に縮小した。
2. AutoZone、Dollar Generalの決算
今日の市場前にAutoZone (NYSE:AZO)の決算発表があり、小売業の動向を知ることになる。
Autozone (NYSE:AZO)は、10月中旬の世界同時株安のから回復しており、過去3ヶ月で同株は順調に上昇している。また、10月中旬にはライバルのAdvance Auto Parts (NYSE:AAP)はウォルマート(Walmart)と提携していた。
アナリストは、売上高26億ドルで、EPSは12.21ドルと予想している。
Dollar General (NYSE:DG) の決算発表も行われる。ライバルのDollar Tree (NASDAQ:DLTR)が好決算であったため、Dollar Generalの決算も期待されている。
予測は、売上高約64億ドルで、EPSは1.27ドルである。
3. 原油は回復を続けられるか?
米中間の通商交渉によって原油の需要や、OPECやロシアなどの非加盟産油国による原油の減産の影響などにトレーダーたちは注目しており、原油市場は再び活発になっている。
カナダのアルバータ州が前例のない原油減産命令を下したことにより、今日の原油価格 は上昇していた。
OPECは木曜日にウィーンで会合が予定されており、ロシアも議論に参加すると考えられている。また同日には、米国原油在庫が発表される予定である。水曜日には、ジョージ・H.W.・ブッシュ元大統領を偲んで、連邦政府は閉鎖される。
ゴールドマン・サックス(NYSE:GS)は「確かに、ウィーンでのOPEC総会での結果は、どうなるか分からない」と述べた。また「イラン/イラクのようなOPECの非中核国は、サウジアラビア/アラブ首長国連邦/クウェートのような増産してきた国々に対して原油減産するべきだと問うことになるだろう」と続けた。ロシアが現在の生産レベルからさらに減産されるとは予想されていない。