[4日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は4日、米経済はリセッション(景気後退)に向かっていないとの考えを示し、米連邦準備理事会(FRB)の刺激策が経済拡大長期化の「障害」を乗り越えるのに役立つだろうと述べた。
ボスティック総裁はニューオーリンズのチューレーン大学での討論会で、FRB当局者は米経済が「ソフトランディング(軟着陸)」に向かうのか、「急激な落ち込み」に向かうのかを判断する上で、貿易摩擦や地政学的な緊張を巡る下押しリスクを評価していると指摘。米経済に関する見逃しがないよう、正確な把握に努めていると語った。
また長引く米中の貿易摩擦によって、一部企業が様子見姿勢をとっており、消費者に影響が及ぶ可能性があると言及。それでも「米経済を楽観視する要因は多い」とし、労働市場の引き締まりを背景に2019年の米経済は基調を上回って成長するとの見通しを示した。
一方で「多くの不確実性があることも認識しておく必要がある」とした。
ボスティック総裁は現在、連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権を持っていないが、2021年に投票権を持つ。
FRBは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.75─2.00%に25ベーシスポイント(bp)引き下げることを7対3で決定。利下げは前回7月に続き今年2回目だった。[nL3N2693NC]
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