[フランクフルト 22日 ロイター] - 22日に公表された欧州中央銀行(ECB)の四半期融資調査によると、ユーロ圏の銀行は第3・四半期に法人向け融資や住宅ローンの貸出基準を予想外に緩和したほか、第4・四半期の貸出基準についてはおおむね変わらないと見込んだ。景気が鈍化する中、融資減少を懸念する政策当局者にとっては安心材料となりそうだ。
貸出基準は第3・四半期は変わらないと予想されていた。
ECBは「銀行は2019年第4・四半期について、すべてのカテゴリーで貸出基準はおおむね変わらないと見込んでいる」とした。
銀行はしばしば、マイナスの中銀預金金利が融資の伸びを抑制していると指摘しているが、144行を対象にした今回の調査では、マイナス金利が引き続きすべての融資カテゴリーで、融資量の増加と貸出金利の低下につながっていることが示された。
銀行は需要に関しては、住宅ローンや消費者向け融資の需要はネットベースで増加する一方、法人向け融資への需要はおおむね横ばいが続くと予想した。