[ロンドン 28日 ロイター] - 英国のグレン金融サービス相は28日、欧州連合(EU)離脱後も一大国際金融センターの維持に政府として全力を挙げる方針を示した。
グレン氏はロンドンで開催された会合で「ジョンソン政権は、シティー(英金融街)を全面的に信じている」と発言。金融業からの歳入は、ヘルスケアや警察、地域振興のための主たる原資だとし、金融業界の繁栄のために全力を尽くす方針だと述べた。
EU離脱後に英金融機関が域内の顧客にサービスを提供するためには、EUが顧客保護などの点で英の関連規則が整合的と判断することが条件となる。
グレン氏は、「主要分野」の整合性について離脱後、早期にEUと交渉開始する方針だと説明。英国はEU市場へのアクセス維持へいつまでもEUルールに従いたくないため、英・EU双方で規則改正の可能性を認める、より「持続的なメカニズム」をいかに見つけるかが課題だと指摘した。