[北京 28日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)は28日、金融安定委員会会合を開き、成長安定と金融リスク予防とのバランスを取っていく必要があるとの見解を示した。
金融安定委員会会合は劉鶴副首相が議長を務めた。会合後に発表した声明で国務院は「カウンターシクリカルな」調整を拡大させる方針を表明。当局が改革を通して金融リスクを解消させながら、一段の景気支援策を打ち出す可能性があることが示唆された。
声明はこのほか「(金融リスク予防の)次の段階では資本市場、および中小銀行の改革を一段と深化させ、プライベートエクイティ(PE)産業の健全な発展を導く必要がある」とし、中小行を中心に商業銀行の資本能力の強化を図る方針を示した。
その上で「金融システムの安定的な運営を維持し、経済、社会環境を全般的に安定的に保つ必要がある」とした。