[エルサレム 8日 ロイター] - イスラエルは8日、ドル建て債発行を通じて過去最高の30億ドルを調達した。1年にわたる政治の停滞や、中東の地政学リスクの高まりといったマイナス材料をよそに、投資家の需要は非常に強かった。
起債は2本建て。30年債(20億ドル)の利回りは3.375%、対米国債スプレッドは115ベーシスポイント(bp)。10年債(10億ドル)は2.5%、対米国債スプレッドは68bpで、イスラエルの国際金融資本市場での起債としては最も小幅なスプレッドとなった。
同国財務省によると、応募額は過去最高の200億ドルに達し、米国や英国、ドイツをはじめとする40カ国から、400を超える投資家の引き合いがあった。日本や香港などアジアの機関投資家の需要も活発だった。買い手は中央銀行、年金基金、保険会社などで、既にイスラエル債を保有している投資家も含まれる。
当局者は、今回の結果は世界最大手クラスの投資家が同国の経済と債券に信頼を置いていることを示していると強調した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200109T010138+0000