[ロンドン 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は27日、気候変動リスクに対する透明性の向上が各金融機関に求められるとした上で、金融部門全般に関わる問題として中銀はこれを注視する必要があるという認識を示した。
総裁は「気候変動に伴う経済や保険の損失は今後増加傾向をたどる公算が大きい。気候変動の影響を理解する上で中銀は一層注意を払わねばならない」と語った。
さらに「気候変動リスクに対する市場の理解や織り込みの度合いをECBとして目下点検しており、格付け機関が当該リスクをどのように各自の審査に反映させるのか注目している」と表明した。
気候変動リスクを評価するマクロプルーデンス的なストレステスト(健全性審査)については足元準備を進めており、年内に最初の結果を公表したいとした。