[ロンドン 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は27日、新型コロナウイルスの局地的な流行を「非常に懸念」していると述べる一方、中銀として経済的な悪影響の封じ込めにはなお限界があるという考えを示した。
副総裁は「純粋な供給ショックに対して金融政策は大した効果を発揮できない。障害によるショックの場合、需給関係はしばらくの間、判断のしようがない」と語った。
新型ウイルスの感染拡大が消費者の日常生活や企業の経済活動、とりわけサプライチェーン(供給網)に打撃を及ぼすとの懸念が強まる中、株価は世界的に大幅な落ち込みが続いており、今週だけで3兆ドルを超える時価総額が吹き飛んだ。米国市場ではこの日、ダウ平均株価 (DJI)が寄り付きから600ドル以上、値下がりしている。
カンリフ氏は、英国内において金融緩和を行う十分な余地があるほか、必要なら財政出動も可能とした上で、経済政策の全般的な枠組みを直ちに変更するほど切迫した状況とは言えないとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200227T160145+0000