[3日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は3日、新型コロナウイルスの流行が米経済の見通しを曇らせており、今年前半の成長を下押しする恐れがあるという認識を示した。
米経済は依然として堅調であるものの、新型ウイルスを巡る懸念が家計や企業の支出に水を差しかねないと指摘。「現時点で新型ウイルスが経済に及ぼす影響の規模や期間は非常に不透明で、問題の進展具合や各国が取る対策の有効性の度合いに左右される」と述べた。
連邦準備理事会(FRB)はこの日0.5%の緊急利下げに踏み切ったが、メスター総裁は利下げしてもウイルス感染に伴うサプライチェーン(供給網)問題の解決にはつながらず、観光や社会交流の後押しも難しいが、その一方で利下げにより市場の信頼感を支えたり、家計や企業の債務負担を減らすことはできるとした。