[シドニー 9日 ロイター] - 国際空港評議会(ACI)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、アジア太平洋地域の空港の旅客数が第1・四半期に24%減少し、収入は30億ドル落ち込むとの見通しを示した。
ACIアジア太平洋によると、航空各社の減便・運休を受け、航空機の着陸・駐機料や空港利用者による小売店舗での支出が落ち込み、空港運営会社に打撃を及ぼしている。
ACIアジア太平洋のステファノ・バロンチ会長は「欠航したり、運転コスト削減のため航空機を他地域に移動させたりすることが可能な航空会社とは異なり、空港運営会社は移動や閉鎖が不可能な資産を管理している」と指摘。
「空港運営会社は固定費をほとんど削減できないため、キャッシュフロー面で差し迫った圧力にさらされている。将来の長期的成長に向けた能力拡張の資金を調達するリソースも乏しい」との見方を示した。