[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した1月のユーロ圏の鉱工業生産指数は、前月比で予想以上に上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大が経済に影響を及ぼし始める前に、ユーロ圏の景気が回復しつつあったことが示された。
1月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比2.3%上昇、前年同月比では1.9%低下。ロイターがまとめたエコノミストの予想平均は前月比1.4%上昇、前年同月比3.1%低下だった。昨年12月は前月比1.8%低下、前年同月比3.6%低下だった。
1月には、米中貿易協議が「第1段階の合意」に至った。
ユーロ圏主要国の中では、イタリアの鉱工業生産指数が前月比で3.7%上昇してトップだったが、これも新型ウイルス感染拡大前の数字だ。
ドイツは2.7%上昇、フランスは1.2%上昇した。
品目別では中間財が3.2%と最も大幅に上昇した。中国で新型ウイルスの感染が拡大し始めたころ、混乱し始めた世界の供給網を欧州の製造業者が増産に動いて補おうとしていた可能性がある。
資本財は2.6%上昇、楽観的見通しを背景に設備投資が増えたもよう。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200312T105844+0000