[北京 22日 ロイター] - 中国人民銀行の陳雨露副総裁は22日、新型コロナウイルスの影響が世界経済に広がる中、国際的な政策協調の強化を呼びかけた。中国の政策は効果が出つつあると述べるとともに、さらに行動の余地があるとした。中国経済は4月以降に大きく上向くとの見方も示した。
新型コロナの発生源となった中国は、感染拡大の封じ込めに動いたことから1ー3月期の経済がマイナス成長となることが予想されている。陳副総裁は、世界経済に対する下方圧力が増しているものの、中国経済は4ー6月期に大幅に改善するとの見通しを示した。
また、新型ウイルスのため中国の消費者物価は短期的に上振れ圧力を受け続けることが予想されるが、長期的な物価には中立的だと語った。
人民元については、外貨準備が十分なことから短期的には対ドルで7.0元前後で安定すると予想した。中国の債券市場は安定しており、債務不履行の大幅な増加はないと述べた。
陳副総裁は、人民銀の易綱総裁が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長や国際通貨基金(IMF)などと意見交換したことも明らかにした。
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