[マドリード 23日 ロイター] - スペインのカルビニョ経済相は23日、政府が導入した外出禁止令などの新型コロナウイルス対策を受けて過去1週間に国内経済が「大幅」に減速したとの認識を示した。
同国は14日、感染拡大を阻止するため非常事態を宣言し、全土で外出を原則禁止すると発表。必要不可欠なスーパーマーケットや薬局などを除く全てのサービスが停止されているほか、複数の自動車工場も操業を停止している。
同相は、記者会見で「2月まで力強かった経済活動が先週、大幅に鈍化した」とした上で、「食料、電気、ガス、水道、通信セクターは比較的正常だ」と語った。
サンチェス首相は先週、新型ウイルス感染拡大によりスペイン経済は今年マイナス成長になるとの見通しを示した。
政府は新型コロナ対策の一環として、2000億ユーロの企業支援策を発表している。カルビニョ氏は、政府が24日に信用枠や保証に関する詳細を公表するとした。