ニューヨーク原油先物市場は20日の取引で買い手がつかない異例の事態となり、史上初めてマイナス価格を記録した。新型コロナウイルス感染拡大を主因とする供給過剰で世界の原油貯蔵能力が限界に近づき、原油を購入しても保管コストをまかなえなくなったためだ。主要産油国は5月から大規模な減産を行うことで合意しているが、需給バランスが改善するには時間がかかり、当面は不安定な値動きが続くとみられている。
ニューヨーク原油先物市場は20日の取引で買い手がつかない異例の事態となり、史上初めてマイナス価格を記録した。新型コロナウイルス感染拡大を主因とする供給過剰で世界の原油貯蔵能力が限界に近づき、原油を購入しても保管コストをまかなえなくなったためだ。主要産油国は5月から大規模な減産を行うことで合意しているが、需給バランスが改善するには時間がかかり、当面は不安定な値動きが続くとみられている。