[オタワ 20日 ロイター] - カナダ統計局が20日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.2%下落と、2009年9月(0.9%下落)以降で初のマイナスとなった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、エネルギー価格が下落した。
アナリスト予想は0.1%下落だった。3月は0.9%上昇していた。
エネルギー価格除くCPIは4月に1.6%上昇した。
エネルギー価格は前年同月比23.7%下落。ガソリン価格は39.3%下落と、過去最大の落ち込みだった。
一方、食品価格は同3.4%上昇。コメや卵、マーガリンなどの需要が高まった。
RBCエコノミクスのシニアエコノミスト、ジョシュ・ナイ氏は「現時点では必需品の価格が重要で、(消費者にとっては)ガソリン価格が値下がりしても、食品価格の値上がりによる打撃の方が大きい」と述べた。
中銀が景気の伸び悩みを判断する際に最も重視するCPIコモンは3月の1.7%上昇から1.6%上昇に鈍化。CPI中央値は2.0%上昇と、伸びは3月から横ばいだった。上下に外れた値を省くトリム値も1.8%上昇で変わらずだった。