[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは22日、現在のような世界的な環境下では低インフレはこれまでよりも根強くなり、物価上昇は中央銀行の目標を長期にわたり下回り続ける可能性があるとの見方を示した。
レーン専務理事は講演で「インフレに対するマイナスの影響を素早く相殺するための政策余地が限られるため、低インフレと低金利環境下では、インフレに対するマイナスの影響はこれまでよりも根強くなる公算が大きい」と指摘。こうした環境下では中銀が掲げるインフレ目標からの乖離が長引く公算が大きいとの考えを示した。
ECBの戦略見直しについては、新型コロナウイルス感染拡大を受け遅延は避けられないものの、引き続き優先事項だと述べた。