[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は19日、欧州連合(EU)経済は劇的な落ち込み局面にあるとの認識を示した。ビデオでの欧州首脳会議での発言を関係筋が明らかにした。
総裁は、「EU経済は劇的な落ち込み局面にある」とし、第2・四半期は13%程度の「急激な減少」になると指摘。2020年はマイナス8.7%、21年はプラス5.2%になるとのECBの見通しを改めて示した。
その上でEUにとって過去最悪の景気下振れは労働市場でまだ完全に反映されておらず、域内失業率は10%に達する可能性があると述べた。
総裁は景気押し上げに向け経済回復計画での迅速な合意をEU首脳に求めたほか、EUも後押ししている対策に向け行動するとの期待から金融市場の動きは比較的冷静だとの見方を示したという。