[東京 29日 ロイター] - SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は29日までにロイターのインタビューに応じ、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビに新たな拠点を開設する構想を明らかにした。当局からの認可を前提に、中東での債券引き受け業務を強化する考えだ。
三菱UFJやみずほ、野村はドバイに進出しているが、日本の証券大手がアブダビに拠点を設けた例はない。三井住友フィナンシャルグループ (T:8316)では、三井住友銀行が2014年3月にアブダビに出張所を開設しており、銀証連携を優先する狙いもあるとみられる。
海外での事業展開を巡っては、北米や欧州、アジア地域でも人員拡大や拠点開設を進めるなどし、海外収益の拡大に意欲を示した。
安倍政権が掲げる「脱押印」を念頭に、グループ中期経営期間の22年度までにペーパーレス化を推進する考えも併せて述べた。「向こう3年間での削減目標を80%とする」と明言した。
(山口貴也、梅川崇)