[ワシントン 13日 ロイター] - 米財務省は13日、6月財政収支が8640億ドルの赤字と、前年同月の80億ドルの赤字から拡大したと発表した。新型コロナウイルス救済プログラム関連の支出が引き続き増加する一方、個人や法人からの税収が減少した。
2020年会計年度が始まった昨年10月から6月までの累計は2兆7440億ドルの赤字と、前年同期の7470億ドルの赤字から拡大。09年会計年度の通期の赤字額1兆4000億ドルをすでに大きく上回っており、一部のアナリストは20年会計年度の財政赤字は3兆8000億ドルに達すると予想している。
6月の歳出は3.2倍の1兆1050億ドル。月次の増加としては過去最大だった。中小企業支援策「給与保護プログラム(PPP)」向けで5110億ドル増加した。
一方、6月の歳入は28%減の2410億ドル。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に伴う失業を反映したほか、納税申告期限を4月から7月に変更したことも影響した。