[2日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は2日、金利についてさらなるフォワードガイダンスを示す差し迫った必要性はみられないとの認識を示した。金融市場や家計は、インフレが上昇して雇用が改善するまで借り入れコストが低水準にとどまると既に理解していると指摘した。
総裁は記者団からの質問に対し「現時点で市場は、われわれが当面、緩和的なスタンスを維持するという事実と合致しているようだ」と述べた。
「政策に対する期待のずれに関して、差し迫った必要性はみられいない」と指摘した。
フォワードガイダンスや債券買い入れに関して、いつでも追加的な措置が可能だと指摘し、経済が恩恵を受けることが出来る時だけにそうしたことを行う考えであることを示唆した。
新型コロナウイルス感染の影響で失業者が急増し、労働市場は現在「大きな穴」に落ち込んでいるようだとし、ウイルスを封じ込めるまでは完全に回復しないとの見方を示した。
また、財政支援に向けて議会は「強硬措置」を取る必要があると指摘した。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200903T010417+0000