[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した8月の製造業新規受注は前月比0.7%増と、7月の6.5%増から大幅に減速した。市場予想の1.0%増も下回ったが、設備投資は回復しているとみられ、第3・四半期の経済を支えた可能性が高い。
米経済活動の11.3%を占める製造業は、企業が在庫を再構築する中で新型コロナウイルス禍による落ち込みから回復。ただ、コロナ危機の長期化や財政刺激策の効果が薄れているため、景気回復ペースは鈍化している。
8月の製造業受注残は0.6%減少。7月は0.7%減だった。在庫は変わらず。出荷は0.3%増加した。
民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は1.9%増。7月は1.8%増だった。
国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は1.5%増。速報値と一致した。