[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比8.2%増と1970年に四半期データの集計を開始して以来最大の伸びとなった。
ロイターがまとめたエコノミスト調査の7.3%増も上回った。
第2・四半期は新型コロナウイルスの感染第1波で個人消費、設備投資、輸出が急激に落ち込んだため10%近いマイナスとなった。
統計庁によると、第3・四半期の大幅な伸びは個人消費、設備投資、輸出がいずれも好調だったことが要因。
デカバンクのアナリスト、アンドレアス・ショイルレ氏は「水の中でボールを深く押し込めば押し込むほど、ボールは高く飛び出す。それは経済にも当てはまる」と述べた。
独政府は30日、今年のGDP成長率予想をマイナス5.8%からマイナス5.5%へ引き上げた。暦の影響を調整すると5.9%のマイナスになるとしている。
2021年の予想はプラス4.4%に据え置いた。
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