[18日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、米経済は新型コロナウイルス抑制策より感染急拡大で大きな影響を受けているとし、感染拡大で経済成長が鈍化する恐れがあるとの懸念を示した。
ウィリアムズ総裁はオンラインイベントで行った講演で、新型ウイルス感染症ワクチンの開発進展は経済のためになり、「現時点では幾分か楽観的になっている」としながらも、「感染が急速に拡大すれば経済は痛手を受ける」と指摘。経済がコロナ禍で受けた打撃から完全に回復するには数年かかるとし、「米経済はまだ厳しいリセッション(景気後退)から脱却できていない」と述べた。
その上で、これまで家計や中小企業を支えてきた政府の支援策がなくなれば、回復の足取りが鈍る恐れがあると警告。米経済が「完全な力強さ」を取り戻すために、連邦準備理事会(FRB)はあらゆる手段を尽くすと改めて表明した。