[ビリニュス 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバシリアウスカス・リトアニア中銀総裁は12日、新型コロナウイルス感染拡大第3波に見舞われているため、ユーロ圏経済は少なくとも秋まで苦境を脱せないとの見方を示した。
バシリアウスカス総裁は、ECBが緊急的な債券買い入れを縮小させる可能性はあるかとの記者団の質問に対し、景気回復が進行し、経済が支援策を必要としなくなって初めて縮小できると指摘。「苦境を脱するのは、成長が明らかに軌道に戻り、経済に対する生命維持装置が必要なくなった時だ。秋より前にこうした状態になるのは難しい」と述べた。
バシリアウスカス総裁の任期は4月初旬まで。パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れを次の四半期に拡大すると決定した11日のECB理事会が同総裁にとり最後の理事会だった。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210312T161318+0000