[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のブリハ委員は、英経済がパンデミック(世界的大流行)前の水準を回復するには、年内に物価が上昇したとしても、一段の支援が必要になるとの見解を示した。
ブリハ委員はニュースウェブサイトのザ・ビジネスデスク・ドットコムが29日に掲載したインタビューで「今年はいくらかの力強さが見られると予想しているが、もはや支援は必要ないと結論付けるには程遠い」とし、「政策金利が短期的な経済成長に連動すると考えてはならないというのが私の主要なメッセージだ」と述べた。
その上で、目標にすべきは数四半期の急速な経済成長ではなく、経済が中期的な潜在能力を回復するか、労働市場がパンデミック前の状態に戻るまでの「全ての過程」を支援することだと指摘。「数四半期にわたり予想外の経済成長が得られたとしても、英中銀が金融政策スタンスを変更し、『現時点で全てが素晴らしい』と言ってブレーキを踏むことはない」と述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210329T153447+0000