[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)の伸びが前年比2.0%と、前月の1.6%から拡大し、欧州中央銀行(ECB)の目標である2%未満だがその近辺を上回った。
ロイターがまとめた市場予想と一致した。前月比の伸びも0.5%と予想通りだった。国内基準の伸びは前年比1.7%、前月比0.5%。
INGのカーステン・ブジェスキ氏は「コンテナ価格の上昇や半導体の納入問題、そして何よりも最近のスエズ運河の問題など、サプライチェーン(供給網)の混乱により、生産者物価はさらに上昇する見通しで、消費者物価にも圧力がかかる可能性がある」と指摘。「総合指数の伸びは年後半に3─4%に達するかもしれない」と予想した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210330T135210+0000