[ジュネーブ 1日 ロイター] - フランスのルメール経済・財務相は1日、欧州は米国と並ぶ規模の景気刺激策を策定する必要があるとの考えを示した。
米国では1兆9000億ドル規模の新たな景気支援策の運用がすでに始まっているほか、バイデン大統領は前日、2兆ドル強のインフラ投資計画を発表した。
これに対し、欧州連合(EU)が昨年合意した復興基金の規模は7500億ユーロ(8810億ドル)。ルメール氏は「米国の野心への最善の対応は競うことではなく、同等に並ぶことだ。欧州は米国のように自身に挑戦しなければならない」と述べた。
その上で、欧州は経済活動をパンデミック(世界的大流行)前の水準に可能な限り迅速に戻すことに注力する必要があるとし、「2022年1月、もしくは9月に財政規律に回帰するべきかといった、複雑な計算にとらわれるべきではない」と語った。