[東京 28日 ロイター] - 麻生太郎財務相は、6月中旬に閣議決定する経済財政運営の指針(骨太方針)に、少なくとも2022年度から3年間は歳出の目安を継続することなどを柱とする財政制度等審議会建議(提言)の内容を反映させる考えを示した。基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の黒字達成に向けた意欲もあらためて示した。
財務省内で28日、記者団に語った。麻生氏は建議内容について「非常に大事な提言。6月の骨太方針にしっかり反映していく」と述べた。
財政目標の達成に向けて「着実に歳出、歳入両面から改革を進めていく必要がある」との認識も重ねて示し、25年度のPB黒字を念頭に「経済再生と財政健全化の両立をはかる」との姿勢を堅持した。
(山口貴也)